君の腋を舐めたい
「ヨシトは最初は気付いてくれなかったけど・・あなたは私が必死に呼ぶ“声”に・・
・・反応してくれた・・。」
「奇妙な夢を見られたんですね。」
「ホントに夢だったのかな・・。」
「・・・・・・・。」
「なんだか・・今思うと、あれもひっくるめて全部“現実”だったのかなって・・。」
「では私のおかげで水沢巡査長の救出に繋がったという事でよろしいですか?」
「・・私が弱ってるからって・・
調子に乗らないでよ・・。」
「失礼しました。」
「でも・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「ありがとうございました・・。
ヨシトと豊川刑事が必死になって私を探してくれたって・・
喫煙所のヌシが、この炎天下の中を経口補水液持って走り回ってくれたって・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「ヨシトだけじゃなくて・・あなたにもちゃんとお礼言わなきゃね・・。」
「では、“生理的に受け付けない”から少し昇格ですか?」
「・・・・・・・・・それは無い。」
「失礼しました。」
「でも・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「こうやって・・並んで座って・・
煙草吸うのも悪くないね・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「“犬猿の仲”でも・・これからは・・たまに一緒に鬼退治するのも悪くないね・・。」