君の腋を舐めたい


「あ、でも食べ物でいったらやっぱりウナギも捨てがたいかな。」


「あれ?知らないんですか?
ウナギって本来は冬が旬なんですよ?」


「・・・え!?そうなの?」


「平賀源内って江戸時代の人が、

夏になると売上が落ちる鰻屋さんの為に“土用の丑の日”を作って、

全国に広めたのがキッカケで、
“ウナギ=夏”になっただけです。」


「福ちゃんはホント・・そういうどうでもいい雑学ばっかり知ってるよね。」


「生活安全課の人間ですから。生活の知恵ぐらいは持っておかなきゃです。」


「うん。知恵じゃなくてどうでもいい雑学ね。」


「そういえば冷凍庫にまだかき氷残ってるかな?俺達で食べちゃいましょ!」


「あ、その前に一服してくる。」


「え~?屋上なんて灼熱ですよ?

っていうか女性なんだし、
体に悪いし、いい加減タバコなんて・・」


「コラッ。それは男女差別。別に女だって煙草吸ったっていいじゃない?」


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