君の腋を舐めたい
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・。」
私の存在を認識して、ちょっとだけ奥に詰めて座れるスペースを空けてくれたけど、
そこには座らずに立ったまま煙を吹かす。
「・・・・・・・・。」
「・・ゴホッゴホッ!
昨夜は関本主任とやり合ったそうですね。」
「・・・・・・・。」
“逆に疲れない?”と聞きたくなるほど腰を折り曲げる猫背が、
なにやらボソボソと私に話し掛けてくる。
「ヨシト達はみんな出てってるみたいだけど、こんな所でサボってていいんですか?」
「今日はひったくり犯だそうです。
なかなか治安は良くなりませんね。」
「さすが・・【お荷物豊川刑事】は、相変わらず仲間はずれにされてるんですね。」
「そうですね。傷害やひったくりでは私の出番はありません。」