君の腋を舐めたい


車の鍵を持って福ちゃんが先に部屋を出る。


じゃあ・・ここからが重要だね・・。


「リサちゃん。
もし“あったら”でいいんだけど・・。」


「はい・・・。」


「こんな事をしてくる人物に誰か心当たりはあるかな?

もしかしたらあなたの周りに溶け込んでる人間かもしれないから。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・。」


「・・・。」


「間違ってても大丈夫。些細な事でも、
“気のせい”ってぐらいでも大丈夫。」


「・・・2人・・・
少しだけ頭をよぎった人がいて・・。」


「うん。」


「1人はバイト先の常連さんなんですけど・・いつも・・その・・・。」


「・・・・・・・・。」


「さりげなくボディタッチしてきて・・。

でもあんまり騒ぎ立てるほどでも無かったから、店長にも黙ってました・・。」

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