君の腋を舐めたい



ドラえもん
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“ガチャリ”


「・・・・・・こんばんは。」


「いつもの元気はどうした?」


「・・・飽きたんじゃないの?」


「なんだ?何百人と見知らぬ男を相手する風俗嬢のくせに、傷ついたのか?」




もはやコイツらは、ただの“道具”と化した。

コイツらからはもう一切の興奮は得られない。


だから俺はコイツらの顔に、
君の顔を上書きして・・

溢れ出るこの性欲を鎮めるだけの道具として利用するようにした。


まだ動くべき時じゃない。
まだ実際に接触するには準備が足りない。


服を着ている姿をこの目に焼き付ければ焼き付くほど、この興奮は高まって止まない。


隠れている素肌部分が多ければ多いほど、不意に覗かせる一瞬の切り取りに絶頂を迎える。


今になって思えば、初めて性を意識したあの時も、結局はそうだった。


見えてはいけない、見えるはずのないものが見えた時のあの興奮こそが、

この下腹部を奮い立たせる。



もはや今となっては、

違法アップロードサイトで検索するワードは、“チラ”・“盗撮”・“隠し撮り”ばかり。


そんな中で生まれた“普段の見える範囲”と、
そこから“ふいに見せる瞬間”の狭間、


この嗜好はもう一段階ギアを上げてしまった。


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