君の腋を舐めたい


「詰めようが無いなら俺らが出来る事って・・監視ぐらい?」


「“人手不足”っていう事情も相まって・・

だからこういう事案はみんな嫌がって、
煙たがられちゃうんだよねぇ・・。

今回に限ってはリサちゃんの心当たりがあるから、まだ取っかかりがあるけど、

それが無かったら、
雲を掴む犯人捜しになるからね。」


「“何か起こらないと動きようがない”・・

“警察は何をしてたんだ!?”
って糾弾するマスコミも、

少しは俺達の事情も分かってもらいたいもんです。」


「でもね福ちゃん。
私はそんな言い訳絶対したくない。

絶対に捕まえてやる。
絶対に未然に防ぐ。

リサちゃんのSOSに・・絶対応える。」



「・・・・で?どうします?」


「・・それなんだよねぇ・・!!」


会話が一周してしまったので、

もう一度“アァァァ~!”と腕を伸ばして思いっきりアクビした。



「一旦戻りますか・・。」


「そうだね。とりあえず三枝さんの様子を現認出来たことだし、

【2人目】の容疑者候補を確認しよう。」


「リサちゃん今日は16時からシフト入ってるそうです。」


「カフェの外で監視っていうのもあれだから、“客”として店内に入って様子見よう。」



















< 44 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop