君の腋を舐めたい
「詰めようが無いなら俺らが出来る事って・・監視ぐらい?」
「“人手不足”っていう事情も相まって・・
だからこういう事案はみんな嫌がって、
煙たがられちゃうんだよねぇ・・。
今回に限ってはリサちゃんの心当たりがあるから、まだ取っかかりがあるけど、
それが無かったら、
雲を掴む犯人捜しになるからね。」
「“何か起こらないと動きようがない”・・
“警察は何をしてたんだ!?”
って糾弾するマスコミも、
少しは俺達の事情も分かってもらいたいもんです。」
「でもね福ちゃん。
私はそんな言い訳絶対したくない。
絶対に捕まえてやる。
絶対に未然に防ぐ。
リサちゃんのSOSに・・絶対応える。」
「・・・・で?どうします?」
「・・それなんだよねぇ・・!!」
会話が一周してしまったので、
もう一度“アァァァ~!”と腕を伸ばして思いっきりアクビした。
「一旦戻りますか・・。」
「そうだね。とりあえず三枝さんの様子を現認出来たことだし、
【2人目】の容疑者候補を確認しよう。」
「リサちゃん今日は16時からシフト入ってるそうです。」
「カフェの外で監視っていうのもあれだから、“客”として店内に入って様子見よう。」