君の腋を舐めたい
「気付くな気付くな気付くな・・
気付くなヨシト!!」
心の中で拝み続けながら、
必死に気配を押し殺す。
もしヨシトに指をさされて、
“あれ?水沢さんこんな所で何を?”
なんて話し掛けられたら一貫の終わり・・。
藤子はリサちゃんとの会話に夢中のようだけど、まだ犯人って決まったわけじゃ無いけど、
もし警察の人間が潜入してる事が容疑者候補にバレたら、リサちゃんの身に危険が・・!!
「そうですか・・見かけてないですか。」
「ごめんなさぁ~い。」
「一応この写真渡しておきますので、他の店員さんや店長さんにも聞いておいて頂けますか?
もし何か思い出したことがあったら、
セイズ署刑事課までご連絡ください。」
「はぁ~い!」
「じゃあ僕はこれで失礼します。」
セーーーーーフ!
俯きながら傾ける耳から聞こえてくる会話から、ヨシトがようやく店外へと・・
「あれ・・・・?」
!!!!?
なに?・・バレた・・?
「どうしましたぁ?」
「あ・・・いえ。
では失礼します。」