君の腋を舐めたい
<アサミさん!星野君帰りました!!>
「ヨシト・・いつか殴る!!」
<ちょ・・バレなかったから良かったじゃないっすか。>
「ごめん福ちゃん。
藤子とリサちゃんの会話聞けた?」
<こっちは日経で思いっきり隠れられましたからね。バッチリ聞いてましたよ。>
「どうだった?」
<それが・・当たり障り無いというか・・
“この前見た映画がどうだ”とか、
“この前食べに行ったラーメンがどうだ”とか・・
何か匂わせるような言動は無かったように思えます。>
「・・・結局ここも、
これといった収穫無しか・・・。」
一応藤子が退店するまで居続けたけど、
それ以降目立った動きは無くて、
最後にレジでお釣りを受け取る際に、
予想通りリサちゃんの手を包み込んだ事ぐらいで終わった。
「じゃあ福ちゃん。
念のため署で合流しようか。」
<了解です。じゃあ俺は先に出ますね。>