君の腋を舐めたい
第5章
第5章
ドラえもん
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君が俺の目の前に現れたのは、
桜満開の春だった。
セイラ達“道具”に飽きて、
何故飽きてしまったのか突き止め、
この嗜好を“夜の世界”から“外の世界”に向けた矢先だった。
・・・君は・・笑顔を向けて・・
コーヒーを持ってきてくれたね・・?
最初は偶然だった。
俺にそんな意図は無かった。
受け取る時に偶然に触れ合った指先と指先。
上までびっちりとボタンを留め、当たり前だけど当たり前じゃない素肌を隠す中、
触れ合った指先と、
俺に向けられる笑顔を見た瞬間、
この心も満開となり、
同時に下腹部が膨らんだ。
バストサイズなんでどうでもいい。
上までびっちりと留められたボタン。
それを一つずつ外し、露わになったその素肌にこの舌を這わせる。
そんな映像がこの頭の中に流れ始めるようになった。
俺の生活に君が現れ、
毎夜の性活に君の残像が現れ、
この脳内を掴んで離さなくなった。
壁に押しつけて唇を貪る。
顔の角度を何度も何度も入れ替えて、
吐息が漏れ合う。
お互いの唾液を交換しながら、
お互いの服を脱がし合う。
もうこの脳内映像だけで、独りベッドに寝転んでこすり続ける左手の先は絶頂を迎えた。