君の腋を舐めたい
水沢アサミ
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「撮影場所を探す・・?」
「そう。私達が持ってる“手掛かり”は、
リサちゃんの証言だけじゃない。
ストーカーが送りつけてきたこの写真、
どこで撮られたか調べてみない?」
「なるほど・・もしかしたらそこに、
犯人に繋がるヒントがあるかも・・!」
生活安全課のフロア。
灼熱の外へ出る前に、まずは冷房の効いた部屋で福ちゃんと作戦会議を行う。
「手掛かりは全部で3枚・・。」
リサちゃんから預かって、長くんが調べてくれた封筒の中身を机の上に広げた。
「1枚目。リサちゃんが何気なく歩いてる写真。
2枚目。これは・・どっかのレストランかファーストフード店ですかね?
リサちゃんが友達とダベってる写真。
3枚目はバイト中のリサちゃん。」
「3枚目が一番すぐ見つけられるかな?」
「そうですね。店外から撮られてますが、
このアングルで撮れるポイントはそうそうありません。」
「2枚目はリサちゃんに確認して、
どこなのか思い出してもらおっか。」
「問題なのは1枚目ですね・・。
こんな日常過ぎる瞬間、リサちゃんに聞いても覚えてないだろうし、
これといった目印みたいな建物とかも映って無いし・・。」
「よし・・!行くよ福ちゃん!」
「はいっ!!」