君の腋を舐めたい
「・・・スッ・・ヒック・・・・。」
「辛かったんだね・・・。
よく勇気出した思うよ・・?
リサちゃんには“ごめんなさい”されちゃったけど、
これからのチヅルちゃんの長い人生の中、この勇気はきっと未来に繋が・・。」
「【気持ち悪い】【あり得ない】
【二度と近づかないで】って・・
拒絶されて・・
部屋を追い出されました・・。」
「・・・・は!!?」
「なにーーーーーー!!?」
リサちゃんから浴びせられた罵声。
一瞬にして溶けて無くなった恋情と友情。
その時の事を思い出させてしまって、再び号泣の域に入った後部座席のチヅルちゃん。
座っているけど腰を抜かしている運転席の福ちゃん。
座っているけど腰を抜かしかける助手席の私。
三者三様のカオスな車内が落ち着くまで、FMラジオから流れてくる洋楽に身を預けた・・。
「ちょ・・アサミさん!!
リサちゃんから聞いた話だと、
もうちょっとこう・・
“丁重にお断りした”
感が出てませんでした!?」
「もちろん・・人それぞれ思想や考え方があるから・・一概に“悪い”とは言えないけど・・
でも・・自分の印象が悪くなりそうな都合は隠しちゃったんだろうね・・。」
「なんだよそれ・・!
ストーカー被害については同情するけど、
ドアノブ悪戯についてはリサちゃんの振る舞いにも問題あったんじゃん!」