君の腋を舐めたい


「ずっと授業とバイト詰めで大丈夫?

ごめんね・・慣れないホテル暮らしさせちゃって・・。」


「いえ・・アサミさんと福留さんのお陰で・・

怖いけど・・でもこうしてちゃんとお二人が守ってくれてるので・・

フジオさんにもバイトが終わったら、ホテルまで送ってもらえる事になりました。」


「フジオさん?」


「あ・・え~っと、
あのカフェの店長です。」


「あ、藤村店長ね。
・・って藤村フジオって名前なの?」


「ちょっとだけ・・
ダジャレっぽいですよね。

常連のお客さんには、
“フジフジさん”とか、

“F・フジオ”って呼ばれてます。」


「・・あ、そう言えば藤村店長から聞いたよぉ?

スランプ脱出の裏に隠された、
リサちゃんのコーヒー話。」


「あ・・いえいえそんな・・。

フジオさん・・田舎から出てきて不安でいっぱいだった私に対して・・

いつも優しく相談に乗ってくれてたので・・私も・・

悩んでたフジオさんに・・
何かしたくて・・。」


「大学内ではチヅルちゃんがいて、
バイト中は藤村店長がいてくれる。

だから・・後は私が頑張らないとね。」


「ありがとうございます・・。」


「この前と変わり映えしない台詞でごめんだけど、もう少し待っててね。

必ず犯人は捕まえる。」







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