君の腋を舐めたい


「私に出来る事は、

お婆さんが遺したメッセージを、ご遺族の息子さんやお孫さん達に伝える事だけです。」


「・・・あなたが看取ったの・・?」


「いえ、私はずっとここに。」


「・・・・・・・・・・・。」



「水沢巡査長。話は変わりますが、

もう一つあなたへアドバイス・・
と言ったら恐縮ですが、

お伝えしておき・・・。」


「・・同じ警察官だと・・
・・・思いたくない・・。」


「・・・・・・・。」


「起きた現場にも・・
運び込まれた病院にも・・

捜査にも携わってないくせに・・

あんたには遺族に言葉を掛ける資格なんて無い・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「・・お婆ちゃんは・・
・・あんたみたいな刑事に・・

自分の想いを勝手に代弁されたくないですよ・・?」


「・・・・・・・・・。」


「・・・・ごめんなさい・・。

怒るのも、声を荒げる気力も無くなった。

お疲れ様でした。
灰皿掃除いつもありがとうございます。」


「・・・・・・・・・。」



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