君の腋を舐めたい
「・・・もう1個“ちなみに”言ってもいいですか?」
「なに?」
「星野君に聞いたんですけど、
例のひったくり犯。
有力な目撃証言が見つかったみたいで、
それによると、
静岡大学近辺で目撃されたらしいです。
あの近くに潜伏している可能性が高いそうです。こりゃ発見も時間の問題ですよ。」
「こっちも早く・・捕まえないとね。」
「ですね!」
「・・・・あ・・?
・・・ん?・・・!?
あぁあ!!?」
「居ましたか!?」
「これ見て!藤子っぽくない!?」
「・・・・・・・・藤子だ!!」
意外とあっさり!!?
ノートPCの画面。
レジでお金を払う姿の中に藤子がいた!!
「これだと・・うん!
郵便受けに投函された日付からも矛盾は無いです!」
「でも・・テラス席で食事をしたかどうかがこの映像だけでは断定出来ないね・・。」
「ちょっと俺、もう1回このお店行ってきます!
イタリア人は覚えてないかもしれないけど、
日本人のバイトの子はもしかしたら覚えてるかもしれないですし・・!」
「分かった・・頼むね・・!
私は引き続き、藤子が他の日にも来店してないか確認を進める。」
福ちゃんが意気揚々と車の鍵を持って出掛けたので、
私も頬をバチンと叩いて気合いを入れたところで、残りのディスクをPCへ差し込む。
藤子・・藤子・・・藤子・・
藤子・・・・・藤子・・・・