俺様外科医との甘い攻防戦

 一旦中断され、体の奥がもどかしく疼く。

「やだっ。久城先生。やめないで」

「蓮弥。言える?」

 焦らすように指先が触れる。
 触れてほしいところがわかっているように、わざとその周辺だけをなぞる。

「蓮弥、さん。お願い」

 名前を呼ぶと、グッと奥まで押し入った。
 僅かな痛みを感じつつも、腰が勝手に振れる。

「やっ。そこ、変……」

「変になっていい。俺しか見てない」

 お腹の奥底が熱くて、すごく変だ。
 奥を押される度に、自分の声じゃないみたいな声が抑えられなくて、それなのにその声が耳に入ると余計に体が疼く。

「あぁっ。まっ、まって」

 目の前が白く塗り潰されたように、視界がなくなって、意識を手放していた。
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