プールのあとはお腹が減る。
幼なじみ
☆☆☆
小六のバレンタイン。
「やっぱり止めようよ。もし失敗したら、今までみたいにしゃべれなくなっちゃうし…」
「大丈夫だよっ!
環なら絶対うまくいくって!」
手には前日、親友の夏実(なつみ)の協力で作ったチョコ。私は生まれて初めて、告白しようとしていた。
「ほら! 悠介(ゆうすけ)君来たよ!」
夏実が背中を押す。悠介と私は、生まれた日も、病院も、幼稚園も同じで……要するに幼なじみってやつだ。
「環、ちょっといいか?」
その日、私が何度もためらっていると、思いがけず悠介から私を呼び出した。
誰もいない、閉鎖中のプールだった。
「ずっと言いたかったけど、言えなかったことがあるんだ」
「えっ?」
悠介の言葉に、胸が高鳴る。もしかしたらという期待で、自然と笑顔になる。
小六のバレンタイン。
「やっぱり止めようよ。もし失敗したら、今までみたいにしゃべれなくなっちゃうし…」
「大丈夫だよっ!
環なら絶対うまくいくって!」
手には前日、親友の夏実(なつみ)の協力で作ったチョコ。私は生まれて初めて、告白しようとしていた。
「ほら! 悠介(ゆうすけ)君来たよ!」
夏実が背中を押す。悠介と私は、生まれた日も、病院も、幼稚園も同じで……要するに幼なじみってやつだ。
「環、ちょっといいか?」
その日、私が何度もためらっていると、思いがけず悠介から私を呼び出した。
誰もいない、閉鎖中のプールだった。
「ずっと言いたかったけど、言えなかったことがあるんだ」
「えっ?」
悠介の言葉に、胸が高鳴る。もしかしたらという期待で、自然と笑顔になる。