プールのあとはお腹が減る。
悠介からスマホが飛んで来る。私はなんとかそれをキャッチする。
傷の痛みもほとんど感じない。
あと一歩でプールだ。そのとき、プールサイドにべっとりとついた血で、足が滑る。
「あっ…」
尻餅をつく。その上に見えない誰かが馬乗りになる。
「環ちゃん!! 逃げて!!!」
今、私の上に、影がいる…。
体はピクリとも動かない。きっとそいつは獲物を前に、刃物を振り上げていて…
傷の痛みもほとんど感じない。
あと一歩でプールだ。そのとき、プールサイドにべっとりとついた血で、足が滑る。
「あっ…」
尻餅をつく。その上に見えない誰かが馬乗りになる。
「環ちゃん!! 逃げて!!!」
今、私の上に、影がいる…。
体はピクリとも動かない。きっとそいつは獲物を前に、刃物を振り上げていて…