プールのあとはお腹が減る。
「お前って奴は…」
悠介が頭を抱える。こんな状況なのに、拓真君の焦った顔が可愛くて、思わず笑ってしまう。
「だって生理現象だろ? 我慢したら死ぬし!」
たしかに、私もいつしたくなるか分からないし。拓真君ばかりを笑っていられない。
「もしかしてでかい方…?」
「いや、小さい方だからっ!」
拓真君はこそこそとみんなから離れる。
「おい、まさかプールの中でする気かよ?」
悠介がからかう。
「だって外でしたら殺されんだろ!」
拓真君はこっちみんなとジェスチャーする。
そこへ、隼人君が近づく。
「おい。……したら殺すぞ」