プールのあとはお腹が減る。

「ぐあっ、うっ、血がっ…」

不気味に笑いながら、隼人君はふらふらと後退する。お腹から流れる血は、プールの水へと流れる。

「ふふっ、なぁ、悠介。俺は正直、何もかも嫌になったよ…」

隼人君はそう言い、プールサイドに背中をつける。

突然のことに、誰も動けなかった。ただじっと、隼人君を見つめる。
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