強虫×妬虫
「嫌だったんだよ…他の野郎に、こんな…やばいくらい…かっ可愛い明菜見せるの…嫌だったんだよ。」
海斗…
「ごめんな?明菜。不安にさせて…」
「許さない!」
私は海斗の顔を手で私の方に向けた。
チュッ
「ま、放課後デートしてくれたら…許すけどねっ。」
くわぁぁぁっと、そんな感じの効果音で海斗の顔が真っ赤になった。
「お前…ずるすぎる。」
「…海斗?」
「俺の部屋、行こうな?
…いっとくけどお前のせいだから。」
「…////」
強がりな、素直になれない私。
不安で、不安で仕方ないの…
その度に海斗が好きと言ってくれるなら、こんな私でよかったって思えるから。
これからも、時々でいいの。呟いて…
「俺、明菜の素直じゃないとこ、好き。」
end