強虫×妬虫
××××××××
ピッピピ―――…
「んん~~…えぇ!?もう5分前じゃん!!」
慌てて服に着替え、髪をセットし家を飛び出した。
「海斗おっはよ―!」
そこには、俺の可愛い彼女が…もっともっと綺麗になっていた。
そんなに化粧は濃くなってないけど、さらに大きくなった目。
ふわふわに巻かれた髪。
ふわふわのピンクの服。
なぁ、明菜。
「お…おはよ…って明菜?え、何可愛くなっちゃってんの?」
「え…か、海斗のために…だよ?」
俺の…ため?
いつもなら、そんな事言わねえじゃん。
どれだけ可愛くなったら気がすむんだよ…お前は。
他の野郎に…もってかれたらどうするんだよ…。
「…ありえねぇ。」
お前…ありえねぇよ。
俺の前だけでいいんだよ…その格好は。
ぱっと明菜を見ると…
涙がぽろぽろ…流れていた。