強虫×妬虫
「海斗―!」
海斗のクラスに行くとばか笑いしてる海斗の姿が目に入った。
私の姿を見ると…すごいスピードでやってきた。
「あ、あの…ね?またデート、しない?」
なんか…緊張する。
デート誘うなんて初めてだもん。
「え…ま、まじ!?
全っ然いいし!!!いつ?今日?」
「休日デートがいいなぁ!」
「おけっ…土曜日がいいけど、予定あるから日曜日なっ」
「うん!わかっ…」
人前にもかかわらず、ぎゅ~っと抱きしめてくれる海斗。
「か、海斗…恥ずかしいよ…」
「お前が悪い。可愛すぎだろ?
デート誘ってくれるなんてさ。」
周りからひやかしの声が聞こえてくるけど、どうでもいい。
海斗の温もりが私の不安を和らげてくれた。だから、幸せなんだ。