遺書
「よく言う、学生の時は何でも出来る秀才だって周囲に言われてたの、母さんから聞いてるんだよ」
「そうは言っても料理は性に合わなくてな。俺に合ってたのはコイツだけだし」
叔父は背後を振り向き、先程まで使用していた机を顎で指す。机の上には束になった原稿用紙と鉛筆、ネタが詰まった厚い黒手帳が置いている。ふと机上に置かれた物に違和感を覚えて、私は首を傾げて尋ねる。
「叔父さん、パソコンはどうしたの?前はパソコンで書いていたよね?」
「この前酔った勢いで液晶画面を割っちまった」
「そうは言っても料理は性に合わなくてな。俺に合ってたのはコイツだけだし」
叔父は背後を振り向き、先程まで使用していた机を顎で指す。机の上には束になった原稿用紙と鉛筆、ネタが詰まった厚い黒手帳が置いている。ふと机上に置かれた物に違和感を覚えて、私は首を傾げて尋ねる。
「叔父さん、パソコンはどうしたの?前はパソコンで書いていたよね?」
「この前酔った勢いで液晶画面を割っちまった」