閲覧注意
・第二章
父親が高校の卒業アルバムを今ももし持っていたら何か手がかりになるんじゃないか、俺はそう思った。
その日、俺は家に帰った後着換えもせずに父親の部屋に入る準備をした。
父親が職場から帰宅するまでのわずかに残された少しの時間。
ハラハラしながら母親の目を盗みうまく父親の部屋に忍び込んだ。
普段俺は何か用事がない限り、めったにこの部屋にはあまり入らない。
まず真っ暗だった部屋の明かりをつけた。
あいかわらず、きれいに片付けられていて殺風景な部屋だ。