閲覧注意
水沢真子が正吾を見た。
「正吾、本当の本当の私の姿はこれだよ」
真子が指を指した先はコンクリートから剥き出しになった真子の白骨化した遺体だった。
「これが、……水沢真子なのか」
「皆、私の姿を見たら恐がるんだよ。ずっと、あなたみたいに恐がらない人を探していた。ずっと、見つけてくれる人を待ってた」
「そうだったのか……」
「正吾も晴人も将生も皆大好きだった。大怪我をさせたり、死なせたりするつもりじゃなかったのに……。本当にごめんね」
「じゃあ、これで成仏ができそうなのか?」
「うん」
真子が小さく頷いた。