閲覧注意
帰ろうとする正吾の腕を晴人が強く握った。
「この学校でなんと行方不明者がいたっていう話だよ、20年前に」
「……えっ、20年前に」
俺はなんだかその時背中に冷たい風が吹き抜けていくようなものを確かに感じた。
その時、正吾のスマホが鳴った。
すぐにズボンのポケットからスマホを取り出すと画面がチカチカと点滅をした後真っ暗になった。
「……あれっ!?」
充電はしっかりしてきたし、まだそんなに使っていないのに。
まただ。
おかしいな。
これで何回目なんだろう。
最近こんなことが多い。
画面がこんな風に突然真っ暗になることが……。
なぜなんだろう。
「どうしたの?」
正吾の背後から紅音が覗き込んだ。