お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
奪われたファーストキス
いつか運命の人に出会って恋に落ち、そして幸せな結婚がしたいと夢見ている私の名は、華村 美月。二十四歳。
この歳になって言うのも恥ずかしいが、男性とお付き合いしたことがない。歳を重ねるごとにどんどん恋愛というものに慎重になってしまい、一度も男性と付き合うことなくここまできてしまったことに最近は焦りを感じている。
外科医の父と産婦人科医の母の下に生まれ、今まで何不自由なく生きてきた。やりたいことをなんでもさせてくれた両親にはとても感謝している。
その一方で、ひとり娘である私は小さい頃から英才教育を施され、両親は当然、私が医者になることを望んだ。
しかし「血」を見るだけで気持ち悪くなって気絶してしまう、そんな私には両親の望みを叶えることができなかった。
そのことに罪悪感を感じながらも、私は興味があった法学の道に進み見事司法試験に合格し、弁護士資格を獲ることができた。
今は、父の病院の顧問弁護士を務めてもらっている有栖川法律事務所の有栖川先生の下で新米弁護士としていろいろと勉強中の身だ。
毎日、あっと言う間に一日が過ぎていく。帰宅するのが深夜になることもしばしば。実家暮らしの身だが、父も母も仕事で忙しくしており、なかなか顔を合わせることができずに両親とはすれ違い生活が続いている。
この歳になって言うのも恥ずかしいが、男性とお付き合いしたことがない。歳を重ねるごとにどんどん恋愛というものに慎重になってしまい、一度も男性と付き合うことなくここまできてしまったことに最近は焦りを感じている。
外科医の父と産婦人科医の母の下に生まれ、今まで何不自由なく生きてきた。やりたいことをなんでもさせてくれた両親にはとても感謝している。
その一方で、ひとり娘である私は小さい頃から英才教育を施され、両親は当然、私が医者になることを望んだ。
しかし「血」を見るだけで気持ち悪くなって気絶してしまう、そんな私には両親の望みを叶えることができなかった。
そのことに罪悪感を感じながらも、私は興味があった法学の道に進み見事司法試験に合格し、弁護士資格を獲ることができた。
今は、父の病院の顧問弁護士を務めてもらっている有栖川法律事務所の有栖川先生の下で新米弁護士としていろいろと勉強中の身だ。
毎日、あっと言う間に一日が過ぎていく。帰宅するのが深夜になることもしばしば。実家暮らしの身だが、父も母も仕事で忙しくしており、なかなか顔を合わせることができずに両親とはすれ違い生活が続いている。
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