お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
どこに連れて行かれるのかと胸を躍らせながらいると、まさかのヘリコプターへと乗り込むことになり、頭に過るのは誕生日の日のスカイダイビングだ。

まさかウェディングドレスを着てスカイダイビングをするつもりなんだろうか? いや、まさかそれはさすがにないだろう。

でも薫さんがやることはいつも私の想像の遥か上をいっているから、それも有り得ないことではないのかもしれない。

「美月、表情が強張っているようだがどうかしたのか?」

「いや、その……」

「大丈夫だ、安心しろ。今日はいきなりスカイダイビングをしようなんてそんなことは言わないから」

「本当ですか? それならばよかったです」

ホッと胸を撫で下ろす私の横で薫さんがケラケラと笑う。

「今日はあそこの島に上陸する予定だ。見てみろ」

薫さんが指差す方向へと視線を送る。そこに見えたのは……
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