お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
そこからは都内が一望でき、絶景が広がっていて目を奪われた。そして少し角度を変えてみれば、あの日薫さんと初めて会い、お見合いをしたショッピングモールの屋上にある庭園が見えた。
紳士だと思っていた薫さんが本当は俺様で強引な人で、挙げ句の果てに大切に守ってきたファーストキスまで奪われて、最低最悪だった薫さんとの出会い。それが今じゃ夫婦として成り立っているのだから、人生は本当になにがあるか分からない。
ふとそんなことを思いながら、懐かしい記憶がいろいろと蘇ってきて、思わず笑みが溢れる。
笑みを浮かべながら、今度は逆サイドの窓の方へと足を進めてみた。こちら側からは病院の中庭にある桜並木が見えて、今が見頃ではないかと思うくらい一面がピンク色に染まっていてとても綺麗だと思った。
そんな空気感を味わいたくて、病室の窓を開ければ心地よい風が頰を撫でていき、中庭の桜並木から風に乗り、ひらひらとピンク色の花びらが部屋の中へと舞い降りた。
床に降り立ったハート型のピンク色の花びらを手に取ろうと反射的にしゃがみ込んだそのとき。
紳士だと思っていた薫さんが本当は俺様で強引な人で、挙げ句の果てに大切に守ってきたファーストキスまで奪われて、最低最悪だった薫さんとの出会い。それが今じゃ夫婦として成り立っているのだから、人生は本当になにがあるか分からない。
ふとそんなことを思いながら、懐かしい記憶がいろいろと蘇ってきて、思わず笑みが溢れる。
笑みを浮かべながら、今度は逆サイドの窓の方へと足を進めてみた。こちら側からは病院の中庭にある桜並木が見えて、今が見頃ではないかと思うくらい一面がピンク色に染まっていてとても綺麗だと思った。
そんな空気感を味わいたくて、病室の窓を開ければ心地よい風が頰を撫でていき、中庭の桜並木から風に乗り、ひらひらとピンク色の花びらが部屋の中へと舞い降りた。
床に降り立ったハート型のピンク色の花びらを手に取ろうと反射的にしゃがみ込んだそのとき。