お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「か、薫さん……?」
動揺を隠せない私の瞳に薫さんの姿が大きく映るようになっていく。胸の鼓動が高鳴るのを感じながら、背もたれの方へと逃げ場を求め、のけぞり気味の私の唇に薫さんの長く綺麗な指先が触れた。
「クリームがついてるぞ」
「え? あ、すみません……」
スッと私の唇を指でなぞり、薫さんが悪戯に笑う。勝手にまたキスされるかも! なんて思ってしまったことは胸の中にそっとしまっておこう。そう思っていたのに……
「キスされるかも、とか思っただろ?」
「え?」
薫さんは一枚も二枚も上手で、私の思っていることなんていとも簡単にお見通しだった。
「その顔は図星ってことだな」
クッと口角を上げて薫さんが笑う。
動揺を隠せない私の瞳に薫さんの姿が大きく映るようになっていく。胸の鼓動が高鳴るのを感じながら、背もたれの方へと逃げ場を求め、のけぞり気味の私の唇に薫さんの長く綺麗な指先が触れた。
「クリームがついてるぞ」
「え? あ、すみません……」
スッと私の唇を指でなぞり、薫さんが悪戯に笑う。勝手にまたキスされるかも! なんて思ってしまったことは胸の中にそっとしまっておこう。そう思っていたのに……
「キスされるかも、とか思っただろ?」
「え?」
薫さんは一枚も二枚も上手で、私の思っていることなんていとも簡単にお見通しだった。
「その顔は図星ってことだな」
クッと口角を上げて薫さんが笑う。