お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
魅惑的な魔法にかけられて
それから二週間が過ぎた。薫さんと私の攻防戦は続いていた。今のところなんとか三回目のキスは阻止し続けている。
そして澄ました顔をして平静を装い続けている私だが、内心毎日穏やかじゃない。そんなある日のこと。
「明日から三日間出張で家を開ける。なにかあれば携帯に連絡をくれ」
「あ、はい。分かりました。気をつけて行って来てください」
いつものように一緒に朝食を摂っている最中、薫さんがそう言った。正直、この生活に疲れ切っていたから、たとえ三日間だけだとしてもその休息は非常にありがたい。
「なんだか機嫌がよさそうだな。俺と離れるのがそんなに嬉しいのか?」
「え? いえ、そんなつもりはない……ですけども」
さすがに本人を前に『はい』とは言えなくて、そんな曖昧な回答をしてしまった。
「まぁいい。帰ってきたらたっぷりと可愛がってやるからな」
「……っ⁉︎」
やはり薫さんと離れても私の心は落ち着きそうにないことを悟った。
そして澄ました顔をして平静を装い続けている私だが、内心毎日穏やかじゃない。そんなある日のこと。
「明日から三日間出張で家を開ける。なにかあれば携帯に連絡をくれ」
「あ、はい。分かりました。気をつけて行って来てください」
いつものように一緒に朝食を摂っている最中、薫さんがそう言った。正直、この生活に疲れ切っていたから、たとえ三日間だけだとしてもその休息は非常にありがたい。
「なんだか機嫌がよさそうだな。俺と離れるのがそんなに嬉しいのか?」
「え? いえ、そんなつもりはない……ですけども」
さすがに本人を前に『はい』とは言えなくて、そんな曖昧な回答をしてしまった。
「まぁいい。帰ってきたらたっぷりと可愛がってやるからな」
「……っ⁉︎」
やはり薫さんと離れても私の心は落ち着きそうにないことを悟った。