お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
次の日、薫さんは出張へと旅立った。行き先は北海道で新しいリゾート開発の仕事の件らしい。一緒に暮らすようになって分かったが、薫さんはいつも仕事で忙しくしている。
日々のスケジュールはハードだと言っていい。天敵ながらも、少しだけ薫さんの体調が心配だったりする今日この頃だが、それを口にしてしまったら変な勘違いをされそうだから、口が裂けても絶対に本人には言わないと心に決めている。
今日から三日間、少しだけ自由に過ごせる。と言っても、今日は残業確定なのだけれども。
「東條先生、先日住宅の瑕疵問題で相談に来られた相田様から工事請負契約書のコピーを送っていただいたのでこちらに置いておきますね」
「ああ、ありがとう」
「それにしても相手の設計事務所、最終金を払わないと工事を先に進めないと脅してきたり、明らかな瑕疵も認めないは酷いですね! 同時履行の原則で相田さん側は引き渡しまで支払い義務がないのに」
「ああ、そうだな」
日々のスケジュールはハードだと言っていい。天敵ながらも、少しだけ薫さんの体調が心配だったりする今日この頃だが、それを口にしてしまったら変な勘違いをされそうだから、口が裂けても絶対に本人には言わないと心に決めている。
今日から三日間、少しだけ自由に過ごせる。と言っても、今日は残業確定なのだけれども。
「東條先生、先日住宅の瑕疵問題で相談に来られた相田様から工事請負契約書のコピーを送っていただいたのでこちらに置いておきますね」
「ああ、ありがとう」
「それにしても相手の設計事務所、最終金を払わないと工事を先に進めないと脅してきたり、明らかな瑕疵も認めないは酷いですね! 同時履行の原則で相田さん側は引き渡しまで支払い義務がないのに」
「ああ、そうだな」