お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「今日は本当にありがとうございました。あんな特別な空間で素晴らしい料理が食べられてすごく幸せでした」
帰宅してひと通り寝支度を終えた私は、リビングのソファーで本を読みながら寛いでいた薫さんにそう言って頭を下げた。
「今日はやけに素直だし機嫌がいいな」
「そうですかね」
確かに今日はいつもと違う気がしている。薫さんと話をしていても気負うこともないし心が穏やかなままだ。
「また今度違う店にも連れて行ってやる。楽しみにしていろ」
「はい。楽しみにしています。それでは私はそろそろ部屋に戻りま……」
「美月」
部屋に行こうとした私の言葉を遮ったのは薫さんに他ならない。
「か、おるさん……?」
「滅多に嬉しそうな顔をしない美月がそんな風に笑うと部屋に帰したくなくなる。もう少しだけここにいろ」
グイッと腕を引かれたと思えば、そのままソファーへと押し倒された。私の上に覆いかぶさるようにして薫さんが私の顔を覗き込む。
向けられたまなざしはいつもみたいに意地悪な顔をしていない。真剣な表情のように見えてドキッと胸が高鳴った。
スッと頰を撫でた薫さんが、首筋にキスを落とした。
「んっ……」
身体が極度に反応を示して甘い吐息が漏れる。あまりの突然の展開に心と身体がついていかなくて、
「薫さん、やめて……」
怖くなって震える声でポツリとそんな言葉を吐いた。
「すまない。少し揶揄いが過ぎたようだ」
帰宅してひと通り寝支度を終えた私は、リビングのソファーで本を読みながら寛いでいた薫さんにそう言って頭を下げた。
「今日はやけに素直だし機嫌がいいな」
「そうですかね」
確かに今日はいつもと違う気がしている。薫さんと話をしていても気負うこともないし心が穏やかなままだ。
「また今度違う店にも連れて行ってやる。楽しみにしていろ」
「はい。楽しみにしています。それでは私はそろそろ部屋に戻りま……」
「美月」
部屋に行こうとした私の言葉を遮ったのは薫さんに他ならない。
「か、おるさん……?」
「滅多に嬉しそうな顔をしない美月がそんな風に笑うと部屋に帰したくなくなる。もう少しだけここにいろ」
グイッと腕を引かれたと思えば、そのままソファーへと押し倒された。私の上に覆いかぶさるようにして薫さんが私の顔を覗き込む。
向けられたまなざしはいつもみたいに意地悪な顔をしていない。真剣な表情のように見えてドキッと胸が高鳴った。
スッと頰を撫でた薫さんが、首筋にキスを落とした。
「んっ……」
身体が極度に反応を示して甘い吐息が漏れる。あまりの突然の展開に心と身体がついていかなくて、
「薫さん、やめて……」
怖くなって震える声でポツリとそんな言葉を吐いた。
「すまない。少し揶揄いが過ぎたようだ」