お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「美月様、お久しぶりでございます。九条様とは仲良くやっておられますか?」
「迎えに来てくれてありがとう。薫さんとは、なんとかうまくやってるわ」
「それならばよかったです」
「そういえば母から聞いたけど倉本さんの娘さん出産間近なんですってね」
「ええ。臨月に入りましたのでもういつ陣痛が来てもおかしくないようです」
「倉本さんにとって初孫ですもんね。楽しみで仕方ないでしょう?」
「ええ。無事に健康で生まれてきてくれることを切に願うばかりです」
倉本さんがニコリと微笑む。久々に会ったからか車内は話が尽きない。
信号が赤になり車の動きが止まる。ふと窓の外に視線が流れた。週末ということもあり、たくさんの人で賑わっている。
「……っ⁉︎」
そんな中、目に飛び込んできたある光景に思わず目を見開いた。一瞬にして胸の鼓動が高鳴りを見せていく。
「か、おるさん……?」
視線の先にいたのは優しいまなざしをした薫さんだった。そのまなざしの先にいるのは、薫さんの腕に自分の腕を絡ませる小柄で華奢な女性だ。
こちら側からだと女性の顔は見えないが、ふたりの距離感から推測するに親密さが窺える。
「迎えに来てくれてありがとう。薫さんとは、なんとかうまくやってるわ」
「それならばよかったです」
「そういえば母から聞いたけど倉本さんの娘さん出産間近なんですってね」
「ええ。臨月に入りましたのでもういつ陣痛が来てもおかしくないようです」
「倉本さんにとって初孫ですもんね。楽しみで仕方ないでしょう?」
「ええ。無事に健康で生まれてきてくれることを切に願うばかりです」
倉本さんがニコリと微笑む。久々に会ったからか車内は話が尽きない。
信号が赤になり車の動きが止まる。ふと窓の外に視線が流れた。週末ということもあり、たくさんの人で賑わっている。
「……っ⁉︎」
そんな中、目に飛び込んできたある光景に思わず目を見開いた。一瞬にして胸の鼓動が高鳴りを見せていく。
「か、おるさん……?」
視線の先にいたのは優しいまなざしをした薫さんだった。そのまなざしの先にいるのは、薫さんの腕に自分の腕を絡ませる小柄で華奢な女性だ。
こちら側からだと女性の顔は見えないが、ふたりの距離感から推測するに親密さが窺える。