お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「頭を上げてください! 私だって薫さんに酷いことを言ってしまったのだから。私の方こそ本当にすみませんでした」
頭を下げ謝罪の言葉を口にして、胸の中に痞えていた刺がスッとなくなったような気がした。二度と薫さんの隣にはいられないのだとしても謝ることだけはしたかった。
「美月、頭を上げてくれ」
スッと私の頰に薫さんの指先が伸びて、反射的に顔を上げれば至近距離に薫さんの顔があって、トクンッと心臓が跳ねた。
「すぐに美月のことを迎えに行きたいと思っていたが、気持ちが落ち着かないまま美月に会いに行ってしまったら、また美月に酷い態度を取ったり強引に美月のことを抱いてしまうかもしれないと思うと、なかなか連絡ができなかった。こんなにも感情がコントロールできないのは生まれて初めてだ」
今までみたこともないような憂いを帯びた切なげな表情で私を見る薫さんに胸がチクリと痛む。そして心なしか私の頰に触れる薫さんの指先が触れているように思えた。
「私も薫さんと同じで胸がモヤモヤして感情をコントロールすることができなかったんです」
赤裸々にありのままの気持ちを話してくれた薫さんに心を揺さぶられて、私も素直な気持ちを口にしようと思えた。
頭を下げ謝罪の言葉を口にして、胸の中に痞えていた刺がスッとなくなったような気がした。二度と薫さんの隣にはいられないのだとしても謝ることだけはしたかった。
「美月、頭を上げてくれ」
スッと私の頰に薫さんの指先が伸びて、反射的に顔を上げれば至近距離に薫さんの顔があって、トクンッと心臓が跳ねた。
「すぐに美月のことを迎えに行きたいと思っていたが、気持ちが落ち着かないまま美月に会いに行ってしまったら、また美月に酷い態度を取ったり強引に美月のことを抱いてしまうかもしれないと思うと、なかなか連絡ができなかった。こんなにも感情がコントロールできないのは生まれて初めてだ」
今までみたこともないような憂いを帯びた切なげな表情で私を見る薫さんに胸がチクリと痛む。そして心なしか私の頰に触れる薫さんの指先が触れているように思えた。
「私も薫さんと同じで胸がモヤモヤして感情をコントロールすることができなかったんです」
赤裸々にありのままの気持ちを話してくれた薫さんに心を揺さぶられて、私も素直な気持ちを口にしようと思えた。