お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言

薫さんに言われたようにすべてを委ねて、彼のしなやかな背中に回した両の手にギュッと力を込める。

「美月愛している。とても綺麗だ」

薫さんが甘い言葉を囁きながら、首筋から肩にそして二の腕にとキスの雨を降らせていく。そして胸の膨らみに優しくキスが落とされれば、

「んっ……」

自然と甘い吐息が漏れた。己の欲求よりも私のことを気にかけ、労わりながら優しく愛撫を繰り返す薫さん。極度の緊張でぎこちなくなりながらも、薫さんの想いに応えたいと心から思った。

そして私の受け入れ体勢が整ったのを確認すると、ゆっくり少しずつ私の中へと入ってきた。今までに感じたことのない痛みに思わず顔を歪ませる。

「美月、無理なら我慢しないで言ってくれて構わない。無理強いはしたくない」

薫さんが心配そうに私の顔を覗く。