キス仲



待って、もしかして家に来るつもりなんじゃ。


ちょっとちょっと、それはやめてよ。


直接振られるなんて心の準備が───。



ピーンポーン



げ、唯人…。



ピンポンピンポンッ



「はいはい、待ってよ。今開けますから」


ガチャ


そーっと開けると唯人が少し怒ったような雰囲気を漂わせて家に入ってきた。


「ゆいと…?」

「俺も好き」

「へ、?」

「俺は小学生の時からずっとあずきしか見てない」

「……それほんと?」

「あぁ。それに慰めるためにこんな関係続けてきたんじゃねぇよ。惚れさせる為にキスしたんだ」


ドキ…っ


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