あなたに伝えるただ1つの真実
「さなえー、部活終わったぞ。早く帰ろうぜ!!!」教室の後ろのドアの所にゆうきが立っていた。
その後ろにはクタクタで疲れきったあかねがいた。
「ゆうき、お前もちゃんとグランドの整備しろよなー」
「わりぃなーあかね。俺これからおデートだから。」
「悪かったな、彼女いなくて。」
みゆきが2人の会話に耳を傾けている一方で、さなとやよいはクスクスと笑っている。
「じゃあデート行ってくるね。みゆき・やよい、また明日ね」
うらやましげな顔でみゆきは手を振った。
「やよい、あたし達も帰ろっか?」
「ゴメンみゆき....ちょっと今から図書室に行って本を返さないと。先に帰ってて」
「うん。わかった。じゃあまた明日ね」
少しずつ...少しずつ季節は移り変わり、周りの状況も変わっていく。
そして、ここに物語りが少しずつであるが動き始めていた。