ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
挙式を無事に終えた私たちは両家の集合写真の撮影の為、隣の部屋へと移動した。
式場の外で待っていた司達と合流した。

「徹也の色に染めてくれと言わんばかり白無垢姿だな。有村」

「司…もう彼女は有村じゃないぞ…同じ伊集院だ」


「ハイハイ、わかってますよ…」

「穂香さん…俺は司の父の伊集院佑介だ」

司様の父であり、伊集院家本家の当主が直々に私に挨拶して来た。

「よろしくお願いします。佑介様」

「いい挨拶だ。俺と握手しようか?」

佑介様が私に握手を求めたので、私が手を差し出そうとしたら、司様が割り込んできた。

「父さん、あっちで母さんが呼んでるぞ。行こうか?」

「はぁ?どうして??司お前は俺と穂香さんの仲を邪魔するんだ!?」

「まぁ、いいからいいから…行くぞ」

「!?」

司様は強引に佑介様を連れて行ってしまった。

「司に一つ借りを作ってしまったな…」

「えっ?」
徹也さん?
「こっちの話だ…」


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