ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
彼は私の隣のひじ掛けソファに腰を下ろし、不遜な態度で返した。
「でも…お前には穂香さんという可愛い奥さんが居るからな…」
「父さんも佑介様に似て息子の嫁には好意的だな」
「そりゃ~お前のような冷たい息子に嫁に来てくれたんだ…当然だ」
「冷たいって…」
「徹也様、どうぞ」
と秘書の壬生さんが徹也さんにコーヒーを持ってきた。
「ありがとうございます。壬生さん」
三人で二十分ほど談笑して、徹也さんと頭取室を出た。
「おちおちと外回りにも出れないよ…穂香だって仕事してんだ…忙しいと言って…適当に断れよ」
「そう言われても…頭取は舅さんだし」
「穂香が断れないなら、俺が外回りに出るときは山ほど仕事をやろう。そうすれば…穂香も断りやすいだろ?」
「えぇ~っ!?」
徹也さんは久しぶりに意地の悪い笑みを口許に見せた。
「来たぞ」
私たちは扉の開いたエレベーターに乗り込んだ。
「でも…お前には穂香さんという可愛い奥さんが居るからな…」
「父さんも佑介様に似て息子の嫁には好意的だな」
「そりゃ~お前のような冷たい息子に嫁に来てくれたんだ…当然だ」
「冷たいって…」
「徹也様、どうぞ」
と秘書の壬生さんが徹也さんにコーヒーを持ってきた。
「ありがとうございます。壬生さん」
三人で二十分ほど談笑して、徹也さんと頭取室を出た。
「おちおちと外回りにも出れないよ…穂香だって仕事してんだ…忙しいと言って…適当に断れよ」
「そう言われても…頭取は舅さんだし」
「穂香が断れないなら、俺が外回りに出るときは山ほど仕事をやろう。そうすれば…穂香も断りやすいだろ?」
「えぇ~っ!?」
徹也さんは久しぶりに意地の悪い笑みを口許に見せた。
「来たぞ」
私たちは扉の開いたエレベーターに乗り込んだ。