ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
私はてぶらで徹也さんと一緒に歩く。


「できれば、仕事もすぐにでも退職して欲しいところだけど…引継ぎがあるし…無理だな」

「そうですね…」

「退職するまでは俺と一緒にマイカー通勤だ。帰りは母さんに頼んで実家の運転手に林さんに送迎を頼もう」

「あの…」

「何かと大変だと思うが…赤ちゃんが生まれるまで我慢してくれ。穂香」

徹也さんは急に足を止めて、私の手を取り申し訳なさそうに言った。

ルキ君に嫉妬していたかと思えば…今度は妊娠した私に超過保護になっていた。

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