ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
仕事モードの時は後ろに流している前髪。
でも、プライベートの徹也さんは前髪をしっかりと下ろしていた。
前髪があるのとないとで、彼の印象はとても変わった。

前髪のある徹也さんは幼く見えた。

「大きなベット・・・」

キングスィートと言う意味が分かった。

この部屋のベットはキングサイズのダブルベットだった。

彼は子供のようにふざけて、ベットにダイブした。

「フカフカだ」

彼は全身でベットの寝心地を確かめた。

「穂香も来いよ」

「はい」

私も彼を真似て、ダイブした。

「本当だ、フカフカですね…」

「このまま眠りたい気分だな」

「寝るんですか?」

「冗談に決まっているだろ?」

彼はカラダを起こして、隣で転がる私の髪を撫でた。

「とりあえず、荷物は置いたし、ブラブラして夕食はホテル内にある蝦夷前寿司を食べよう」

「夜はお寿司なんですか?楽しみです」

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