ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
父親譲りの独占欲

徹也side~

「私も手伝います」と穂香は申し出たが、母さんと俺で椅子に座るように促した。

こうして、俺たち家族三人と+俺の婚約者となった穂香の四人で食卓を囲んだ。

まずは俺たちがお土産に買って来た十勝ワインの栓を抜き、乾杯した。

「辛口だな」

北海道の特有の酸味豊かなブドウを使用した長期熟成のタイプのワイン。

俺と父さんは美味しく飲んだが、母さんと穂香の口には合わなかった。

「ワインは甘めが好きです」
「私もよ。ほのちゃん。私たち気が合うわね…」

「そうですね…」

推しの好みが同じ上、ワインの味の好みも同じだった。

「本当に二人は気が合うな…」

「そうね…まるで、お友達と話をしてるみたいで楽しいわ。ほのちゃん」

「私もです…」

「・・・仲良すぎるのも問題だと思うけど…」

俺の方が対処に困っていた。

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