ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
初めての喧嘩
*******
あの推しのルキ君と握手してしまった。
私はその感動が冷めやらぬまま、頭取室を後にした。
エレベーターホールで待つ間も、ルキ君と握手を交わした右手を見つめる。
ーーートイレに行っても、右手だけは洗えそうにない。
どうしよう!?
右手は私の利き腕なのに。
「!?」
すると徹也さんが私の右手をがっちりと握って来た。
「ち、ちょっと何するんですか!!?」
私は思わずマジに切れてしまった。
「穂香お前なぁー・・・夫となる俺の前で何、ほかの男の事考えてんだよ!」
「徹也さん…その嫉妬おかしいですよ。目の保養だと言ってるでしょ?」
「穂香と言い、母さんと言い…あんな奴のどこがいいんだよ…全く」
「徹也さん…お義母さんにも嫉妬してるんですか?」
まさかとは思っていたが…
やはり…
私の疑いは確信に変わった。
エレベーターが到着し、扉を開いた。
「乗るぞ」
私たちは足早にエレベーターに乗り込んだ。
あの推しのルキ君と握手してしまった。
私はその感動が冷めやらぬまま、頭取室を後にした。
エレベーターホールで待つ間も、ルキ君と握手を交わした右手を見つめる。
ーーートイレに行っても、右手だけは洗えそうにない。
どうしよう!?
右手は私の利き腕なのに。
「!?」
すると徹也さんが私の右手をがっちりと握って来た。
「ち、ちょっと何するんですか!!?」
私は思わずマジに切れてしまった。
「穂香お前なぁー・・・夫となる俺の前で何、ほかの男の事考えてんだよ!」
「徹也さん…その嫉妬おかしいですよ。目の保養だと言ってるでしょ?」
「穂香と言い、母さんと言い…あんな奴のどこがいいんだよ…全く」
「徹也さん…お義母さんにも嫉妬してるんですか?」
まさかとは思っていたが…
やはり…
私の疑いは確信に変わった。
エレベーターが到着し、扉を開いた。
「乗るぞ」
私たちは足早にエレベーターに乗り込んだ。