ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
家族四人で明日の見合いの件はどうしようか考えるもいいアイデアは浮かばず、朝を迎えてしまった。
母と姉は『ダイヤモンドホテル銀座』に宿泊。
私は高円寺駅から商店街を抜けて徒歩十五分ほどにある五階建ての自宅マンションに戻って就寝。
大型店舗はないけど、駅前周辺には商店街があり、安価で食べられる飲食店も点在する、そんな庶民的な街の雰囲気が気に入り、半年前に引っ越して来た。
六時過ぎ。
突然、私のスマートフォンが振動した。
「もしもし・・・」
相手は母…
――――大変なの!!朝香が湯沢に帰るって置手紙を残して…帰っちゃったの!!どうしよう!!
穂香…
微睡みの中で訊いて来た母の大声で、一気に目が覚めた。
「どうしようって…言われても…私も同行するし…キチンと説明して、謝罪するしか…」
――――謝罪なんてすれば…寿々子の顔に泥を塗ることになるわ…それはダメ!!
「でも・・・お姉ちゃんは…ドタキャンしたんでしょ?」
――――貴方が居るじゃない!!
「わ、私?」
まさか…私にお姉ちゃんの身代わりになれと言うの?
母と姉は『ダイヤモンドホテル銀座』に宿泊。
私は高円寺駅から商店街を抜けて徒歩十五分ほどにある五階建ての自宅マンションに戻って就寝。
大型店舗はないけど、駅前周辺には商店街があり、安価で食べられる飲食店も点在する、そんな庶民的な街の雰囲気が気に入り、半年前に引っ越して来た。
六時過ぎ。
突然、私のスマートフォンが振動した。
「もしもし・・・」
相手は母…
――――大変なの!!朝香が湯沢に帰るって置手紙を残して…帰っちゃったの!!どうしよう!!
穂香…
微睡みの中で訊いて来た母の大声で、一気に目が覚めた。
「どうしようって…言われても…私も同行するし…キチンと説明して、謝罪するしか…」
――――謝罪なんてすれば…寿々子の顔に泥を塗ることになるわ…それはダメ!!
「でも・・・お姉ちゃんは…ドタキャンしたんでしょ?」
――――貴方が居るじゃない!!
「わ、私?」
まさか…私にお姉ちゃんの身代わりになれと言うの?