本当にいた!恐ろしい悪女
恐ろしい話の始まり
僕は豊臣英二(とよとみえいじ)。歴史が大好きな中学三年生。

僕の通う学校には、歴史同好会という部活がある。僕が設立したんだ。歴史が好きな人が集まって、歴史の勉強をしたり、実際にお城などを見に行ったりする部活。

歴史同好会では、夏と冬に自分たちでグループを作って好きな歴史をテーマにしたことを調べて発表するというものがある。僕たちのグループも歴史遺産について調べる予定だ。

「今川(いまがわ)先生、僕たちのグループはこのテーマで調べる予定になりました」

顧問の今川先生に報告しに行くと、今川先生は「なるほど、いいんじゃないか」と言った後に「実は、頼みがあるんだが……」と困ったように言った。

「二年生の浅井たちのグループがまだ何について調べるか決まっていないらしくてな、ちょっとアイデアを出してやってほしいんだ」

そう言われ、僕の目は輝く。歴史に関することなら誰にも負けないほどの知識はあると思う。きっと力になれるだろう。
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