色になる君
割物花火
もやもやは取れないままだけど、
無事、怪しまれることなく朝食を食べ終わり、歯磨きや荷物など身支度を済ませ、



いよいよ班行動の時間に。


「集合場所は、ロビーだからここら辺で待ってよっか?」


「そうだねー。」


さっきから頭に巡るのは、

まだ不機嫌だったらどうしよう。
もしかして、面倒くさい女って思われたかな。とかそんなのばかり。


っていうか、こうやって考えてること自体
面倒臭い女な気がする……。



思えば、昨日からずっと月緋君のことばっかり考えてる。


これじゃあ、変に思われても仕方ないか。



「夜空、顔がずっと七変化してるけど
大丈夫?」



「いや、その考え事を……。」


前にも七変化って言われたことある気がする……。



私やっぱり、顔に出やすいんだ。
気をつけないと。



「まぁ、夜空も色々あると思うけど
今日は全部忘れて、ぱーっと楽しまないと!ね?」



そういいながら、私にリップを塗りなおしてくれる千花。




「おーい!お待たせ〜!!」



ぱっと顔を上げるとそこには……。
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