色になる君
「でも、2人もすごいかっこいい。
隣に並ぶのが恥ずかしいくらいだもん。」
「お前も十分似合ってる。自信持っていいと思う。」
「あ、ありがと。嬉しい!」
みるみるうちに、赤くなっていく私の顔。
意識してるよ……。意識しちゃうよ……。
私もしかして、月緋君のこと
気になってる??
でも、これは昨日私の話を聞いてくれたからであって好きとかそういうのとは
違うはず……だから、
月緋君に迷惑かけないように、
頑張らないと。
と言ってるそばから、
気がつくと、千花と空君は信号を渡り
少し先を歩いていた。
「気がついた?何か止まってたぞ。
2人気が付かないし。」
「ごめん。その頭がキャパオーバーで。」
「何だそれ。」
悠長に信号を渡っていると、
あっという間に点滅してしまった。
「月緋君、信号!」
急いで、渡ろうと駆け出そうとすると、
私の手を引いて、少し前を走る月緋君。