色になる君
「あれ、桜井さんなんでそんなに白川に説明してもらってるの??」
後ろを振り返ると、中井君の姿が。
「えっ……。」
「女子の間じゃこんなのよく聞く会話だろ。首突っ込むなって。」
「おぉ!青川君、よくわかってるじゃん!!」
千花もフォローを入れてくれた。
「月緋、何々??今日はやけに喋るじゃん!」
これは、フォローをしてくれたのか?
ふとよぎる兄の言葉。
「俺が月緋に何となく言っといてやるから。」
まさか、お兄ちゃん、目のことまで
言ったの??
いや、それはないか。
でも優しくしてくれてるのは事実だよね。
どっかでお礼いわなきゃ。