色になる君

今かな、お礼言ったほうがいいよね。




「青川君、さっき荷物ありがとう。」



「おう。」




今日も変わらずクールっていうか、
あっさりしてるな。




「ねーねー、中井君じゃなくて空君でいいよ?それか、空でも。同じ班だし。」



 
何を言い出すかと思えば……。



こんなの断然千花が嫉妬するよね。
どうやって断ればいいかな。





それか、もう二人とも名前で呼ぶ??
それだったら不自然でもないし。



「じゃあ、みんな名前呼びにしよう!
青川君のことは、月緋君で
桜井君のことは、空君って呼ぶね。」






「俺は何でも。」




「それじゃあ、桜井さんのことも夜空って呼ぶね。」



「あっ、千花も仲間に入れてあげないと。
すぐ嫉妬するから。そこがかわいい所だけど。」




「ぷっはは。夜空って、白川……じゃなくて千花の話してる時が1番幸せそうだな。」   





「え、そうかな?」




好きな人から名前呼びされれば、
絶対千花も喜ぶよね。
早速、いい仕事できたかも……!



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